”SIDAS”テクノロジー
当店では欧米の医療用インソールとして圧倒的なシェアを誇り、スポーツの世界でも世界中のトップアスリートから高い評価を得ているフランス「SIDAS」社製のカスタムインソールをメインに取り扱いしています。
1975年にスキーブーツ用のインソールとして誕生したシダスインソールは、それまでのインソールが運動性に乏しい医療用足底板や安定性に乏しい衝撃吸収インソールが主流だったのに対し、熱可塑性の成形素材を足形に合わせて成型する方式を考案し、サポート力と衝撃吸収性、更には運動性も両立、スポーツはもとより医療の世界でも高い評価を得たインソールです。
高精度な成形を可能にする成型システム
足の形状をよりバランスよく支えることはインソールが機能を発揮するうえで最も大切なポイントです。
シダス社の成型システムには大型スポーツ店などに設置される簡易的なものから、より高精度な足形の成形行えるメディカルグレードのシステムまで多彩にラインナップされていますが、当店の工房では最も忠実に足形を再現し成形できるシリコンバックを採用した「HDバキュームⅡ」と呼ばれるシステムを導入しインソールを製作しています。このシステムを使用することで、足のよりバランスの良い状態を忠実に再現したうえで足の型取りから成形まで行うことが可能になります。
高機能マテリアルを組み合わせた多層構造
サポート力と運動性の両立は現代のインソールにとって必要不可欠な要素ですが、従来の足底板の様に単一の素材では実現できません。
例えば、踵には大きな衝撃を吸収する衝撃吸収素材が、中足部はしっかりと足のバランスとアーチを支える強靭なサポート素材が、前足部には皮膚の負担を和らげる低反発素材が、など足のニーズに合わせて適材適所で個性の異なる素材を組み合わせることが大切です。また使用する用途、足の特徴、スポーツの種目など使う人それぞれで必要な機能も異なります。
シダスインソールは様々な性格の異なる高機能素材を組み合わせ、用途に応じたインソールがラインナップされています。また、ポディアテックインソールなら、さらに足の問題や用途などニーズに合わせて自在に素材を組み合わせ、「MODUVAC」と呼ばれる機材で複数の素材を加熱圧着することで、一人ひとりに最適化されたフルカスタムインソールを製作することが可能です。
足の特徴を詳細に把握する分析システム
当店では2007年の開店以来、フランス・メディキャプチャー社製の足圧分布計測器を導入しインソール製作に活用しています。計測プレート上に数千もの圧力センサーが配置された足圧分布計測器を活用することで、一人ひとりの足裏に掛かる圧力の分布、重心位置や動揺、歩行時の重心移動や圧力の変化などより詳細に足の特徴を把握することが可能です。
また、平面的な圧力センサーだけでは把握しきれない姿勢や立体的な足の動きに関しては実際の歩行や運動も併せてチェックし多角的な視点から足の特徴や問題点を分析します。